注射器とシリンジポンプ
今日は、医療機器メーカーさんとじっくりお話しする機会がありました。
話の内容は…、
「注射器とシリンジポンプ」
(↑ シリンジポンプっのは、注射器を使用し一定の時間で一定の量の薬剤を注入できる器械。特に微量に注入する必要が薬剤に向いています。)
なんでこんな話になったかというとね…、
オイラのいる病院で採用している「注射器」のメーカーが変更になりました。
それが、注射器とシリンジポンプが違うメーカーになったんだ。
注射器を変えたときに確認していたことがあったんだよね。
それは、シリンジポンプのメーカーで作製している注射器と「形状が同じである」ってこと。
(↑ 同じように見える注射器でも中の形状は各社で微妙に違うらしいのですよ)
これを受けて、シリンジポンプのメーカーさんが…、
シリンジポンプ使用の安全性の確保ができない可能性があります!!
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
こっ、これは…!!
本当なら、かなりの問題です。
この内容に対して、本当はどうなの??って、
新規採用した注射器メーカーさんとシリンジポンプのメーカーさんに対して同じ質問をしました。
そしたらそれぞれの言い分が若干違うんですね…Σ( ̄ロ ̄lll)
注射器サイドは「一部問題はあるが使用する上では問題なし」
シリンジポンプサイドは「一部に問題があり」
ん?? これはなぜなのか…Σ( ̄ロ ̄lll)
双方が問題を指摘する部分は一致していました。
それはどの部分かと言うと…、
閉塞検知
(↑正しく量が入らず、圧力がたくさんかかってしまう時に鳴るアラームです)
実験した結果、注射器とシリンジポンプが別のメーカーのものを使用すると同一メーカーのものを使用するより、
若干早くアラームが鳴る
というデータが出ているらしいのです。
アラームが鳴るのが遅いのでは重要な問題ですね。
しかし「早くアラームが鳴る」ってことは、「早さ」がどれくらいの早さ時間が問題。
いろいろとデータも示してくれました。
一般的に見て、気になるほどのデータではなかったような気もします。
しかし、提示されていないデータがひとつ…。
注射器とシリンジポンプが同一メーカーのものを使用した時のデータがない!!
ホントは、ここがポイントなんだけど…。
シリンジポンプメーカーさんは、このデータは今日は開示してくれなかったんだよね…ヽ(τωヽ)ノ
後日、データを持ってきてくれることになりました。
しかし、いろいろとお話ができたことは非常によかったと思います。
医療機器メーカーさんもいろいろと努力している様子は伺えます。
病院の考えていることと医療機器メーカーさんの方向性が一致していなければ、患者さんにより良い医療を提供することはできません。
こういった話し合いで一番の利益があるのが「患者さん」であったほしいとオイラは思い、話していました。
でもね…、メーカーさんにはなかなか理解してもらえないのかな…。
やっぱり企業は、収益増が目的ですし…。
患者さんは国が定めた医療費を内容に応じて病院に支払うんですよね。
病院は国で定められた金額で患者さんからお金をいただきます。
そして、材料費の支払い金額の設定は、一般的なモノを購入するのとほとんど一緒。
価格は自由に設定できます。
簡単に言うと、患者さんのお金は病院を中継して…、
薬剤メーカーや医療器材メーカーさんのところへ行く
病院での人件費など必要経費を差し引いて残るお金はほとんどゼロ。
っていうかオイラのいる病院はきっと「赤字」??
病院の名前にも、こんな名前のところもありますよね…。
「○○赤十字病院」、
「十」を取ったら「○○赤字病院」
お後がよろしいようで…Σ( ̄ロ ̄lll)
おっと、こんな終わり方ではなくて…、
今日お話させていただいたメーカーさん、ホントありがとうございましたm(_ _)m
これからもいろいろお話をさせてくださいね~(^^♪
一緒に安全な医療の提供のために頑張って行きましょう!!
今後ともよろしくお願いしますね(^_-)-☆
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コメント
宇宙時代薬剤メーカーも地球の力で落ち葉を研究して医療に役立てれば生命力は回復して宇宙人類になれるかもしれない
投稿 増田二三生 | 2008/03/12 13:16
tisaneさん、コメントありがとです(^^♪
現場で使用するスタッフの方に、できるだけ余計な心配をかけないために行っていることなんですよね。
ただ、いろいろと難しい場面に遭遇することも多いです。
また各メーカーさんのことを信頼しているからこそ「踏み込んだお話」をさせていただいています。
あまり役には立てていないかも知れませんが、地道な努力をしていこうかな…。
現場でのいろいろなお話(不具合などは大歓迎)を聞かせてくださいね。
またtisaneさんが働いているところは日本の状況と違うかもしれないけど、いろいろな情報提供してくださいね(^_-)-☆
投稿 きくきく | 2005/11/10 15:04
器具をひとつ新しくするのに、こんなにいろんなことが起こっているとは知りませんでした
病棟にいると「これから新しいポンプにしまーす」とか知らせが来て、「全員使い方オリエンテーションに参加すること!」って言われて、あーめんどくさいなー、なんて(^0^;
私たちが患者さんに使う前の段階で、安全かどうかを確認して導入してくれているので、何も心配なく使っていたのですねー
これからも、キビシイチェックをお願いします!
投稿 tisane | 2005/11/10 02:21
v740gleさん、コメントありがとです(^^♪
残念ながら、今回の記載した記事の中には裏話としての記載できない点がたくさんあります。
これまでの経過でご指摘の部分も含めて、たくさん話し合ってきています。
病院での安全性のこと、価格設定のこと、ポンプのリース化のこと…などなど。
断片的な部分からですが、ご評価していただいた「甘い」という部分は真摯に受け止めたいと思います。
オイラの病院の経営面について触れるつもりもなかったので、これ以上は記載しません。
ただ各病院の機能や役割などによって、不採算なこともたくさんしていかなくていけない病院は多いのでしょう。
投稿 きくきく | 2005/11/10 01:14
甘いですきくきくさん。
>「じゃあ、同一メーカーで使用し、患者さんの体に異常があった場合、誰が『注射器とポンプの相性』をどのように評価できるんですか??」
「メーカーさんは自社内で機器等を評価して『問題なし』と回答して終わりでしょ??」
「今までこのようなケースで保証したことはあるんですか??」
売る方としては、自社の製品というのは当たり前で、別にこの様なことは関係ないというと語弊が有りますが、してもらうことは論破でなくいかに安くするか、今回のチャンスをあなた方はつぶす気ですか、というのが絶対目標でこちらは機械も勉強してもらえるならどうです、ということへ持っていかないと。ただ価格が安いからということで替えるというのがそもそもの赤字病院の体質です。
一体1日に何本のシリンジが必要なのか、それを購入するのにいくらその価格がオタクに回りますそれなら機械ぐらい安い物では、機械の必要量も解っていないと。
きくきくに見せてあげたいです、いかに黒字にするか、相手も仕事、論破でなく数値的にどうするかを、少しでも安全をあげるにはシリンジを替える=機械も代えるにしないと今していることは一番医療従事者がやってはいけない責任転嫁の良い例です。
これでは業者が大丈夫といったからという逃げ口上を作っているにすぎません。
安全かつ黒字にするには普通にしていたら出来ません。
これでは時間つぶして遊んでいると一緒です。
それこそその時間仕事してもらった方が国民のためです。
ときついことを書きましたが、一番はぬるま湯につかっているきくきくが残念です。
多分伝えたいことは伝わらないと思いますが。
投稿 v740gle | 2005/11/09 21:33
もーさん、コメントありがとです(^^♪
『純正品以外を使った場合は事故が起きても責任を負わない』
今回も同じようなことは言われましたよ~Σ( ̄ロ ̄lll)
でもメーカーのそんな理屈には負けません。
逆に一緒にいた医師がメーカーさんにツッコミました。
「じゃあ、同一メーカーで使用し、患者さんの体に異常があった場合、誰が『注射器とポンプの相性』をどのように評価できるんですか??」
「メーカーさんは自社内で機器等を評価して『問題なし』と回答して終わりでしょ??」
「今までこのようなケースで保証したことはあるんですか??」
すべての質問に対してメーカーさんは回答できませんでした。
実際、生身の患者さんの体に対して、薬の作用等もある中では「注射器とポンプの相性」なんてことは、誰も証明できないからです。
ちょっと意地悪な質問だったと思いますが、この医師はメーカーさんに現実をもっとちゃんと見てほしかったのだと思います。
結局のところ、自社製品の『販売推進』という部分に比重が置かれているのが事実です。
メーカーさんも経営努力ってところですかね…ヽ(τωヽ)ノ
エンドユーザーになる患者さんや病院スタッフからの声をどんどん上げていかないと国民の利益にならないですからね(^_-)-☆
投稿 きくきく | 2005/11/09 09:33
v740gleさん、コメントありがとです(^^♪
『何故替える必要があるのかそこが知りたい。』
一番の理由は納入価格です。
医療費請求できない衛生材料ですしね。
もともと「シリンジの規格」は同じように見えて内径等が各社、微妙に違いました。
原因は「基準の規格」がなかったからです。
そのため、シリンジポンプとシリンジのメーカーが同一でないと正常な投与量が確保できなかった。
それが昨年の4月から「規格の標準化」ということで、最大シェアのメーカーと同形状・同材質に他社は合わせて販売を始めたのです。
それで変更を検討したのです。
オイラのいる病院は、不採算なことでも実施していかなくてはいけないのが現状。
こういう部分での経営努力を地道にしていかなくちゃならないんですね…ヽ(τωヽ)ノ
投稿 きくきく | 2005/11/09 09:21
ひでかわさん、コメントありがとです(^^♪
「○○黒十字病院」…、確かに魔術系っぽいですね。
治療方法も医師や患者さんの「HPやMP」などによってできることが違ったりして…。
(↑ とっさに「ドラクエ」を思い出してしまいました)
ホントに病院名は「赤」、経営は「黒」がいいですねぇ~(^^♪
投稿 きくきく | 2005/11/09 09:07
掃除機の紙パックは「性能を維持するための重要な部品」ということで、純正品以外を使った場合は事故が起きても責任を負わないことになっています。
私は注射器とシリンジポンプとの関係が良く分からないのですが、他社製器材と接続しての動作保証をするというのは、それぞれのメーカーは大変だなと思いました。
投稿 もー | 2005/11/08 21:49
シリンジ懐かしいです。
そんなもん替えるからそんな問題になるのです。
何故替える必要があるのかそこが知りたい。
機械も替えるとなると一体何台必要一体いくらということが、
といいつつ、ちなみに私の居た個人病院救命救急は無かったですが、個人病院の納税額ベスト80位には入っていました。
黒字です、節税しまくり機械もバンバン買って、こうなれば全館の蛍光灯3000本一気に交換毎日毎日交換の日々
何とそしたら電気代が驚愕のコストダウンそんなアホな。
ベッども新しい物を購入数が多いので安くしておきました。
点滴台もしばらく新しい物を入れてなかった、次々と運び込まれ一体何本置く場所がないやはり本数をおまけしておきました。そんなアホな。
そのかわり職員の給料は安かったです。
もし私の居た病院ならシリンジが新しく成るメーカーから機械も替えないとまずいですよね。と交渉に入り定価そんな物無しでした。
別にうちはどうしても替えなくてはいけないわけではないしといっていました。その代わり台数は多いと一体何本のシリンジ使うとおもってんの、とか、有りました。
場所によってはシリンジを業者さんが負担されているところもあるみたいです。
ベッド何て金額などとても口に出せない金額でした。
メーカーは病院のベッドメーカーでは有名です。
投稿 v740gle | 2005/11/08 20:42
おぉ〜!赤字病院・・・。この業界では「ぞっ」とするフレーズですね。
でも・・・うまい!座布団1枚!
ということは・・・「○○黒十字病院」なんか作っちゃうといいかも。
でも・・・魔術系の診療みたいな感じで・・・コワイ!
「+」こんな感じのマークや「†」こんなんだったり・・・ホラー系です。
やっぱり「赤」に限ります(経営は黒で・・・)。
投稿 ひでかわ | 2005/11/08 19:49