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2006/07/15

心電図モニターのアラームは狼少年??

土曜日がお休みなオイラは「3連休」となっております。

そんな中でも、医療関連ニュースをチェックしていたらね、大変な記事を発見してしまいました。

その記事はね…、








看護師3人、心停止警告音気付かず…放置の患者死亡

群馬県立心臓血管センター(前橋市亀泉町、大島茂院長)で3月下旬、心停止の警告音を、当直の看護師3人が28分間放置したため、県内の70歳代の男性が死亡していたことが14日、わかった。

 病院は事故を前橋東署に届けるとともに、ミスを認め、患者側と補償交渉を行う。

 群馬県病院局によると、男性は2月に行った胸部大動脈りゅうの手術で脳こうそくを併発し、意識不明となった。心拍数や呼吸数などを記録する装置がつけられ、ナースステーションでモニター監視していた。

 事故当日の午後8時ごろ、男性は、のどを切開して着けた呼吸器具にタンが詰まって心停止し、モニターが警告音を発した。ナースステーションには、女性看護師3人が出入りしていたが、異常を知らせるデータ用紙がたまってから気付き、医師が蘇生(そせい)措置を行ったが、約5時間20分後に死亡した。

 ナースステーションには患者30人分のモニターが設置され、当時は、複数の患者の警告音が同時に鳴っていたため、死亡した男性から警告音が出続けているのに気付かなかったという。

(2006年7月14日22時45分  読売新聞)




う~ん、これは『心電図モニター』のことでしょうね。

こういった事故は起きてはいけない、と確かに感じてしまいます。

でもね…、と「医療従事者的視点」が働いてしまうオイラもいます。

実際、どこの病院でも重症な患者さんに対しては、心電図モニターを装着していると思います。

だけど、「重症=集中治療室」ということではなく、一般的な病棟にも重症な患者さんはたくさんいるのです。

そして一人だけではなく、何人もね…。

手術後のケースや心臓に病気を持っている患者さん、そして全身状態が悪い患者さんなど…、さまざまです。

今回の状況は、夜勤の時間帯でスタッフ数は手薄…、しかもたくさんの患者さんにモニターが装着されていたようですね。







この『心電図モニター』には、メリットとデメリットがあります。

メリットは当然、病室にいなくてもナースステーションから患者さんの状態が把握できること。

デメリットは、ちょっとした状況の変化で、

頻繁にアラームが鳴ってしまうこと

たくさんの患者さんに「心電図モニター」がついているとね、






どの患者さんに対して、

どのような状況でアラームが鳴っているか、

まったくわからないのです!!

(((゜◇゜; )(;゜◇゜)))




このモニターの精度は設定で微調整はできるそうですが、完全なモノではありません。

機械は「あくまでも異常をお知らせする」ことだけ。

たまたま患者さんが寝返りを打ったとか、トイレに行ったとかでもね、

『波形が異常』と判断されれば、アラームが鳴るのです。

あとは「ドアが閉まった」ことにより、電波が途切れてしまえば「アラームが鳴る」のです。




だからね、患者さんの状況をしっかり把握した上で、正しく機械を扱う「看護師さん」の努力のみに委ねられています。

今回のような事故って、今までにもいろいろな病院で発生していると思います。

ある病院では、再発防止のために…、







「モニターだけ監視している看護師を配置している」






という話しも聞いたこともあります。

これもどうかと思いますが、完全な再発防止をするとなれば、こんな極端な発想もしなくてはいけなくなってしまいます。

重症者がたくさん入院する病院は、業務も煩雑でリスクも高く、人員確保も難航している現在。

こういったニュースを聞けば、看護師の資格を持ち、事情により在宅している方は、働きたくなくなるような気もしますよね。

こういった状況を解決するには、もちろん各病院の努力が必要です。

でもね、限界はかなり早い段階で訪れます。

なぜかというと、





病院の努力だけでは、どうにもならない問題のほうが多いからです ヽ(τωヽ)ノ




心電図モニター自体の精度

夜勤看護の基準や体制のあり方

人材確保が困難な状況

ちょっと考えただけでも、まだ出てきそうな感じです…Σ( ̄ロ ̄lll)




今回のような事故は二度と発生してほしくはないです。

オイラが働く病院でも、きっと「明日はわが身」という状態だと思います。

だからこそ、改善できるところは、病院だけでなく「国家レベル」で改善してほしいと思いますね。

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コメント

記事拝見させていただきました。
質問があるのですが、よろしいでしょうか?

上記記事によると、28分心停止の状態からの蘇生措置で、いったん心拍が再開したと、読めるのですが。
30分ほど心停止した状態からの心拍再開は、普通にありえることなのでしょうか?

投稿: ケラケラ | 2015/10/17 21:47

tisaneさん、コメントありがとです(^^♪
最近、tisaneさんのところにコメントできてなくて、本当にゴメンナサイ…m(__)m

『私の使っているモニターは、アラームが鳴ると、私のポケベルも同時に鳴って、画面に波形が表示されます』
おぉぉぉぉ~、スゴイですね!!
日本でもあるのかな…、こういうモニターは??
ちょっとオイラ、確認してみますっ(>Д<)ゝ”

『アラームの設定変更については、医師の指示がないと勝手に変更できない決まりになっています』
う~ん、モニター設定の調整って、日本では「医師」の役割になっていないような気がします。

実際、モニターが必要な患者に対して「モニター付けて」って言わない医師もいるような気がします。
看護師が「必要だよね」みたいな感じでモニター装着しているケースもあると思います…。

こういった微妙な調整をできる看護師が『いい看護師』みたいな雰囲気ってあるような気がします…ヽ(τωヽ)ノ
やっぱ、ホントは医師のお仕事ですよね。

アメリカでのいろいろな情提供、これからもよろしくお願いしますね(^_-)-☆

投稿: きくきく | 2006/07/19 23:16

モニターのアラームが、狼少年
…心理は良く分かります、が

おっしゃるとおり、モニター自体の精度って大きいですよね
私の使っているモニターは、アラームが鳴ると、私のポケベルも同時に鳴って、画面に波形が表示されます

一日、何度も何度も鳴るので、何度も画面を見ますが、ステーションまでわざわざ行かなくてもいいので、かなり助かっています

アラームの設定変更については、医師の指示がないと勝手に変更できない決まりになっています
私たちが、オーダーのために医師に連絡するので、
医師の認識度もあがって、必要ないのにつけているモニターはなくなるし、以上波形の多い患者さんについての対応も早くなるかも

投稿: tisane | 2006/07/19 01:40

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